ローカルで多様性を考えるプロジェクト「TRUE COLORS PROJECT」立ち上げ第一弾企画!
立ち上げのきっかけにもなった映画「息子のままで、女子になる - you decide -」の上映が決定しました。
三条市、燕市、加茂市、弥彦村、田上町の5自治体によるご協力のおかげで、入場料はなんと無料。
性的マイノリティの映画ですが、性だけに留まらず、多様な価値観の共存について考えさせられつつ、ひとりの人間の成長を描く、見応えのある映画です。
上映後にはこの映画の監督、杉岡太樹氏を迎えて、トークセッションを開催。
コロナ禍での開催のため、制限はあるものの、参加者みんなの意見と杉岡監督の考えを交えることができる、いい機会にしたいと準備を進めています。
是非、ご参加ください。
上映概要
鑑賞料金
無料
日付
2022年1月22日(土)
開場時刻
15時
開始時刻
第一部 上映会(定員150名):16時~
第二部 トークセッション(定員50名):18時15分~
お申し込み
会場
三条体育文化会館(三条市荒町2丁目1)
予告編
ストーリー
男性として生きることに違和感を持ち続けてきた楓は、就職を目前に、これから始まる長い社会人生活を女性としてやっていこうと決断する。幼い頃から夢見ていた建築業界への就職も決まり、卒業までに残された数か月のモラトリアム期間に、楓は女性としての実力を試そうとするかのように動き始めた。
ビューティーコンテストへの出場や講演活動などを通して、楓は少しずつ注目を集めるようになる。メディアに対しては、自身が活躍することでセクシャルマイノリティの可能性を押し広げたいと語る楓だが、その胸中には、父親の期待を受け止めきれなかった息子というセルフイメージが根強く残っていた。社会的な評価を手にしたい野心的なトランスジェンダー女性と、父親との関係に自信を取り戻したいとひそかに願う息子。この二つの間を揺れながら、楓はどんな未来をつくり上げていくだろう。
これは、社会の常識という壁に挑みながら、自分だけの人生のあり方を模索する新しい女性の誕生ストーリーである。
プロデューサー・監督紹介
エグゼクティブ・プロデューサー / Steven Haynes(スティーブン・ヘインズ)
アメリカ・サンフランシスコ出身。TV、映画、CM、雑誌で活躍するマルチタレント。ダイアナロスから宇多田ヒカル、平井堅、DCTなど海外国内問わず共演多数。ミス・インターナショナル吉松育美やはるな愛など、世界一の日本人女性を3名輩出したビューティ界のカリスマでもある。
現在、世界トップ5のビューティコンテストである「ミス・スプラナショナル」の日本大会を主宰し、ナショナルディレクターも務める。2021年秋には、日本初のプラスサイズのためのビューティーコンテスト「Today's Woman」を主宰する。
映画監督 / 杉岡太樹
1980年生まれ。School of Visual Arts(ニューヨーク)にて映画製作を学んだ後、日米で異例のヒットとなった『ハーブ&ドロシー』などの制作・配給に参加。2010年より拠点を東京に移住し、『沈黙しない春』で2012年に長編映画デビュー。2015年、参議院選挙に立候補したミュージシャン・三宅洋平の選挙に密着した長編映画『選挙フェス!』が全国劇場公開された。クリエイティブディレクターを務めた長編映画『おクジラさま』は2018年に日米で劇場公開。
TRUE COLORS PROJECTより
日本、特に地方では、認知が遅れている「ジェンダー平等」。同テーマを扱うドキュメンタリー作品「息子のままで、女子になる」の上映を通し、性別だけでなく、国籍・人種・職種・世代間における異なる価値観等、本当の意味での「多様性」を考えたい。
そんな想いを込めて当プロジェクト企画第一弾として、この映画の上映会の準備を始めました。
諸説ありますが、日本でのLGBTQの割合は「8%-10%前後」(10から13人に1人)と言われています。
センシティブな問題なため、アンケート調査の数値にバラつきはあるものの、13人に1人というのは、全人口における「佐藤」さん・「鈴木」さん・「高橋」さん・「田中」さんの割合(約5%、20人に1人)よりも多い割合です。
つまり、誰もが知ってか知らずか、LGBTQの当事者と何らかの接点を持っている、ということです。
新潟県県央地域においても、例外ではありません。
この映画の主人公「サリー楓」さんは性的マイノリティかつ建築家を目指す1人の大学院生。
肉親や社会が持つ「価値観」と、旧来の性別に当てはまらない自らの属性の間に立ち塞がる見えない壁。
ありのままの自分を「普通」として認めてもらうために「行動」しなければならないという矛盾した現実に葛藤しながらも、ミスコンへのエントリー、LGBTQに理解の深い企業を集めた合同説明会の開催、自身の学生生活・就職活動など、LGBTQ当事者として、ありのままの姿で社会に立ち向かう姿が、この映画では描かれています。
「性的マイノリティ」を題材に扱った映画ですが、人種や職種、あるいは宗教観やライフスタイルにも共通する、旧来の価値観による見えない壁や無意識の差別は誰もが抱える可視化しづらい問題です。
楓さんが生きづらいと感じる壁や、周囲の登場人物の言動。その中に「ハッ」とさせられる「気づき」が、散りばめられています。
意識の問題だから、すぐに変えられるものではないかもしれません。
それでも、みんなで考え始めなければいけない。
きっと、「カミングアウト」なんて必要なくて、みんながただ1人ずつ異なる個性として生きられる社会が理想なんじゃないか。
ありとあらゆる個性が、ありのまま受け入れられる社会が健全なんじゃないか。
そんな答えの無い「問い」がこの映画からは投げかけられます。
上映後には監督も交えたトークセッションを開催します。
監督には撮影を通して感じた想いを伺い、出来れば参加者みんなで地域で多様性を育んでいくにはどうするべきかを考えたいと思います。
コロナ禍における上映とトークセッションのため、人数に上限があること、大変申し訳ありません。
みなさまのお申し込み、心よりお待ちしております。
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TRUE COLORS PROJECTは継続的な試みとして多様性を考えていくプロジェクトです。
今回のお申し込みが間に合わなかった方からの声が多ければ、再上映も検討させて頂きたいと思いますし、今後、その他の企画も打ち出していく予定です。
ぜひ暖かく見守って頂ければ幸いです。
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